【ドローンタイムズ】大空から眺めるアメリカの絶景 (1/3ページ)

2017.2.8 05:00

ドローンで高度20メートルから空撮すると、まるで太古の象の群れが歩いているかのようなエレファントロックスの眺望=2016年10月21日、米国ミズーリ州ベルビューのエレファントロックス州立公園(納冨康撮影)
ドローンで高度20メートルから空撮すると、まるで太古の象の群れが歩いているかのようなエレファントロックスの眺望=2016年10月21日、米国ミズーリ州ベルビューのエレファントロックス州立公園(納冨康撮影)【拡大】

 アメリカの雄大な自然をドローンで空撮できたらどんな気持ちだろう。漠然と抱いていたそんな希望が、観光促進の非営利団体、「ミシシッピ・リバー・カントリーUSA日本事務所」(東京都港区)の協力で、かなえられることになった。このチャンスを受けて、ドローンタイムズが派遣するカメラマンとして白羽の矢を立てたのが、報道カメラマン歴15年のベテラン、納冨康カメラマンだ。撮影の経験は豊富。ただしドローンは全くの初心者。渡米前に機体のセッティング、操縦の基礎、ルールなどについて、専門家の手ほどきを受け、米国での空撮に必要な米連邦航空局(FAA)の許可申請も独力で行った。できる限りの準備をしたうえで、渡米した。以下はその体験記だ。

                   ◇

 「もう少しゆっくりでいいですよ」

 声の主は、ドローン最大手DJI(中国)の日本法人、DJI JAPANのトップパイロット・中村佳春さんだ。やさしく丁寧な声が、混乱しているアタマには鋭く響くのが悲しい。(納冨康)

 ◆機体は安定、アタマは混乱

 「ドローンでアメリカの雄大な風景を撮ってこい」

 上司のむちゃぶりからすべてが始まった。スポーツや報道取材には多く携わってきたが、ドローンを扱ったことはない。恥ずかしながらド素人だ。

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