このような成功モデルで、夜だけの居酒屋営業を行っていた頃より売り上げが倍増。SFPダイニングは2013年4月にクリエイト・レストランツに買収されて子会社となったが、磯丸水産の出店は加速して、同年9月に41店だったのが、わずか3年余りで現在153店と3倍以上になった。
家庭で魚をさばかなくなってきた今の日本では、飲食店が魚料理を楽しむメインの場所となりつつある。磯丸水産は最も成功している海鮮専門店として、国民のニーズに応える潜在的な成長力を秘めているのだ。
■著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。