同賞はアカデミー賞の選考に影響を与える“前哨戦”とされ、2002年には「千と千尋の神隠し」が受賞している。
「アカデミー賞を受賞すれば、さらに興行収入が伸びる」(東宝幹部)と期待された「君の名は。」。だが、1月24日に発表されたアカデミー賞の候補からは、残念ながら外れてしまった。
とはいえ、「興行収入10億円がヒットの目安」と言われる映画業界。その中で興行収入が240億円をゆうに超える「君の名は。」が、素晴らしい作品であることだけは間違いない。「君の名は。」の大ヒットによって、15年以上前に公開された「千と千尋の神隠し」の偉大さが改めて浮き彫りになった形だ。(経済本部 大柳聡庸)