散々だった記者7人のiモード発表会見 それでも世界伝播へ「行ける」と確信 (4/4ページ)

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の1階メインロビーで、美術作品として展示されている「emoji」(上塚真由撮影)
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の1階メインロビーで、美術作品として展示されている「emoji」(上塚真由撮影)【拡大】

 再挑戦の「広末起用」

 「iモード」のロゴとともに多くの人の記憶に残っている女優、広末涼子(36)を起用して再挑戦の発表会が開かれたのは、この会見から2カ月後の99年1月25日。ポケベルのCMに出ていた広末が大学進学とともにiモードを手にする。松永と原田らが綿密に練った、実際の広末とiモードのストーリーを重ねあわせるプロモーション。会場にはカメラマンと記者があふれた。最盛期には契約件数が約5000万件にのぼった巨大サービスが幕を開けた。

 iモード基本料金は当初から現在まで、月額300円のまま変わっていない。実はコンサルティング会社が提案した額は月2000円だった。だが、松永はこれに強く反対した。

 「雑誌は500円なら読みたい特集がなければ買わない。300円なら習慣的に出す」。松永は「20年間市場を見てきたという自負があった」と話す。

 全く未知のサービス-。しかし、開発担当者はそれぞれの経験からくる確信を抱いていた。

 「スタートの時の知的高揚感は忘れられない。奇跡が生まれた感じがした。世の中にないものを作っている。向こう側に行くと何かがある、という感じだった」

 松永は日本で「イノベーション」が生まれた瞬間をそう表現した。だが、ビジネスが巨大化していくとともに、その輝きを曇らせる動きも生まれていった。=敬称略、年齢は現在

■(3)日本の携帯は本当に「ガラパゴス」だったのか? iモードの革新性見抜いたグーグルCEO に続く

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【用語解説】広末涼子さんの記者会見

 1999年1月25日、iモードのCM発表会として、東京・原宿のイベントホールでNTTドコモのCMキャラクターを務めていた広末涼子さんが出席して記者会見が開かれた。当時、早稲田大学への入学が決まった直後で人気絶頂だった広末さんの登場とあって、500人超の報道陣が集まった。初のiモード対応機「F501i」を手にする広末さんの姿が広く報道され、iモードに社会的注目が集まるきっかけとなった。

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