石油元売り大手のコスモエネルギーホールディングス(HD)は21日、キグナス石油と資本業務提携したと発表した。キグナスの株式を20%取得し、同社の給油所にガソリンを供給する。販売先を増やして生き残りを目指す。
石油元売り業界では、エコカー普及などによる需要減少に伴って業界再編が進んでいるが、コスモHDとキグナスは経営統合やブランドの一本化は現時点では検討していないとしている。
コスモHDの桐山浩副社長は21日、東京都内で記者会見し「(統合や合併よりも)提携の方が意思決定のスピードを高められる」と意義を説明した。
コスモHDは、キグナスの親会社の三愛石油から、4~6月をめどに株式を買い取る。金額は非公表。キグナスは現在、東燃ゼネラル石油からガソリンの供給を受けているが、準備が整う2020年をめどに提携先のコスモに切り替える。