【講師のホンネ】1文字加えるだけで気持ちが届く 武藤正幸 (1/2ページ)

2017.2.22 05:00


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 相手がやる気になる「頑張れ」の伝え方とは?

 プロの応援団「我武者羅應援團(がむしゃらおうえんだん)」の総監督として、10年間で1000回の応援を経験してきた。その中で「頑張れ」という言葉に落とし穴があることに気づいた。

 以前、PTAの集会で応援したときのこと。子育てを頑張る皆さんへ「頑張れ」とエールを送った。すると前列に座っていた女性が涙をボロボロこぼして泣き出した。その姿を見て「応援が伝わっている」とうれしく思った。会が終わり参加者に挨拶をしていると、あの前列で泣いていた女性が近づいてきて、こう言った。「応援を聞いていてツラかったです」。夫を亡くし、たった1人で子供たちのためにずっと頑張り続けていた。「なのにまだ頑張らなければいけないのでしょうか?」。このお母さんは感動したのではなく、苦しくて泣いていたのだ。

 彼女を傷つけてしまった。どうにか応援できないだろうかと悩んだ末に、一つの言葉を伝えた。「頑張れ」でも今回はそこに1文字だけ付け足した。足した言葉は…「る」、「頑張れる」。「あなたは頑張れるって、僕らは信じています」すると彼女の表情がふっと柔らかくなった。今度こそ応援が届いたと感じた。

 応援とは相手をムリやり頑張らせることではなく、私は信じていると伝えること。そのために大事なのが「る」だ。頑張れと応援する場合、主語は「あなた」になる。場合によっては「頑張るのはあなただ」とプレッシャーをかけられていると感じる人もいる。しかし「頑張れる」になるとどうだろうか?

 頑張れると思っているのは他の誰でもない私だ。つまり「る」を付け足すことで、主語が「あなた」から「私」に変わる。すると相手に投げっぱなしだった言葉が、自分の思いを表す意思のある言葉になる。

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