日産自動車は22日、月末の金曜日は午後3時に退社を促す制度を24日から始めると発表した。政府などが消費喚起を目指して金曜日の早帰りを勧める「プレミアムフライデー」の導入を受け、働きやすい職場づくりの一環として導入する。
対象は国内従業員約2万2000人のうち、工場で働く技能者を除く約1万4000人。当日は社内メールや放送で退社を促し、午後3時以降の会議などを避けるよう注意喚起する。
日産は1994年に「フレックスタイム」制度を導入。1日に平均8時間の業務時間を確保すれば自由に勤務時間を選べるが、海外部門などは午後3時以降に会議などが集中する傾向があった。
新制度は始業時間に関わらず一律の退社を促すことで、帰りやすい環境をつくる。金曜日も含む週末を拡充し、仕事と私生活のバランスを確保して社員の健康維持にもつなげる。