みずほフィナンシャルグループ(FG)の労働組合が2017年春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求を見送る執行部案をまとめたことが27日、分かった。要求の見送りは2年連続となる。三菱東京UFJ銀行の労組もベア要求を見送る方向だ。日銀のマイナス金利政策で経営環境の厳しさが増していることを踏まえた。
今後組合員の了承を得て、3月下旬までに経営側に伝える。みずほFGは14年に0.5%、15年は1.5%のベアをしたが、16年はベアの実施はなかった。年間一時金(ボーナス)について、みずほ労組は今春闘で前年度比1%増を求める。三菱UFJの労組も同様の要求を実施する方針だ。
国内大手銀行はマイナス金利を背景に、住宅ローンや企業への貸出金利の低下で利ざやが縮小し、業績は悪化している。三井住友銀行の労組も近く執行部案を固める。