日銀、翌月の国債買い入れ日程を事前公表　長期金利の急変動を回避

　日銀は２８日、翌月の国債買い入れ日程の事前公表を始めると発表した。事前に市場参加者に実施日を伝えることで、日銀の買い入れ日程をめぐる市場の思惑で長期金利が急変動する事態を回避するのが狙い。今回、年限が「１年超５年以下」、「５年超１０年以下」「１０年超」について、具体的な買い入れ日を公表した。

　例えば、１年超５年以下は、１、１０、１５、２１、２９、３１日に実施。買い入れ金額については、従来通り「３０００億～４０００億円程度」などと幅を持たせた。国債が予想外に上昇した場合は、公表日以外でも買い入れる。

　日銀は長期金利を「０％程度」に操作する新政策を昨年９月に導入した。だが、今年１月に市場が実施すると予想していた国債買い入れを日銀が行わなかった結果、金利が上昇した。こうした反省を踏まえ、事前公表に踏み切ったとみられる。