インターネットイニシアティブ(IIJ)は6日、東京の本社内に新たに開設したサイバー攻撃の監視拠点「セキュリティー・オペレーション・センター(SOC)」を報道関係者に公開した。24時間365日態勢で顧客システムを見張るサービスを強化する。
センターは8日に業務を始める。約40席があり、交代で技術者が勤務する。顧客企業内に設置したファイアウオールなどのセキュリティー機器から月間1700億行に上る膨大な通信記録(ログ)を収集。通信状況や公的機関などの外部情報も組み合わせて分析することで攻撃を早期に発見し、効果的な対策に役立てる。
顧客企業のシステムを監視するサービスは2020年に100社の利用を見込む。鈴木幸一IIJ会長は「ほとんどの情報をネット上に保存する時代となり(サイバー攻撃の)リスクは増している」と話し、セキュリティー事業に力を入れる考えを示した。