三越伊勢丹“お家騒動”再び 三越出身者がリストラや待遇差に反発、一枚岩になれず (1/2ページ)

三越伊勢丹ホールディングスの旗艦店の一つ、伊勢丹新宿本店=東京都新宿区
三越伊勢丹ホールディングスの旗艦店の一つ、伊勢丹新宿本店=東京都新宿区【拡大】

  • 三越伊勢丹の最近の店舗閉鎖や見直し

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)の大西洋社長が、業績不振を受け引責辞任に追い込まれた。伊勢丹出身の大西社長は経営立て直しのため、リストラを模索していたが、石塚邦雄会長ら三越出身者の反発を招いたことが背景にある。トップ交代で表面化した社内対立に、業界内では「また“お家騒動”か」との見方も少なくない。

 三越伊勢丹HDの幹部は7日、今回のトップ人事について「経営体制を一新し、企業価値の向上を図るため」と説明した。

 だが、「一新する」と言いながら、石塚会長は6月下旬の株主総会まで続投するという不可解な人事。石塚氏の後任は同時に発表できず、6月までに選定するという“ドタバタ”で、突然のトップ交代による混乱ぶりを強く印象付けた。

 トップ交代にまで発展した社内対立の発端は、大西社長が表明したリストラ案だった。

 大西氏は昨年11月、機関決定していないにもかかわらず、伊勢丹の松戸店(千葉県松戸市)と府中店(東京都府中市)、松山三越(松山市)、広島三越(広島市)の4店を構造改革の対象に挙げた。

突然の発言に社内に動揺が広がり、地方の取引先からも問い合わせが殺到