16年度は個人国債が9年ぶり高水準 マイナス金利で運用優位に

2017.3.8 05:00

個人向け国債の発行額推移
個人向け国債の発行額推移【拡大】

 財務省が6日発表した2016年度の個人向け国債の発行予定額は4兆5556億円に達し、07年度以来、9年ぶりの高い水準となった。15年度の約2.1倍に膨らみ、3年ぶりに前年度実績を上回った。日銀のマイナス金利導入で金融商品の利回りが低下し運用が難しくなっている中で、有利な運用先として人気を集めている。

 個人向け国債は最低でも年0.05%の金利が受け取れるため、年0.01%にとどまっている大手銀行の定期預金よりも利回りが高い。期間3年と5年の固定金利型、期間10年の変動金利型の計3種類がある。応募があった分だけ財務省が発行する仕組みだ。

 16年度の発行予定額は、売れ筋の10年変動金利型が前年度比65%増の2兆7707億円に上った。固定金利型では期間5年が7.4倍の1兆2510億円と大きく増え、期間3年は87%増の5339億円だった。

 個人向け国債は、金融機関に偏る買い手の裾野を広げる狙いで03年3月に発行が始まった。ピーク時の05年度は7兆2712億円まで拡大したが、その後は金融商品が多様化したことなどで人気が低迷していた。

 みずほ総合研究所の武内浩二主席エコノミストは「日銀が金利を低く抑えているので当面人気は底堅い」と予想した。

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