トヨタ、ベア1300円で決着 前年下回るも手当増額で賃上げ (1/2ページ)

2017.3.14 05:57

 2017年春闘をめぐるトヨタ自動車の労使交渉で、賃金水準を引き上げるベースアップ(ベア)が月額1300円で事実上、決着したことが13日、分かった。ベア実施は4年連続だが、前年妥結額の1500円を下回る。ただ、ベアとは別に子供がいる家族への手当を月1100円増額。合わせ技で全体の賃金改善分が前年実績を上回るようにして、安倍晋三政権が求める賃上げ要請に応える。

 労働組合が求めていた6.3カ月分の年間一時金(ボーナス)は、7年連続の満額回答とする。労組はベアについて昨年と同じ月額3000円を要求したが、既に賃金が高い水準にあることを踏まえる。ベアと定期昇給分(7300円)を合わせた月例賃金は8600円の引き上げとなる。これに子育て世帯への手当増額分を加えると、組合員平均の賃金改善分は月2400円に達することになる。非正規の期間従業員については、月額3000円程度に当たる日給150円の引き上げ要求に応じる。

 トヨタの経営側は、今春闘の労使交渉で、賃上げについて当初から「社会性」という言葉を繰り返した。安倍政権はデフレ脱却に向け、「少なくとも昨年並みの水準の賃上げ」を経済界に要請。日本最大の製造業であるトヨタがベアを見送ったり、実施するにしても賃金改善分が低くとどまったりすれば、全体の交渉状況に影響するからだ。

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