高齢者がITもドローンも使う 徳島県の過疎地が挑戦、若い世代の呼び込みも (1/6ページ)

2017.3.21 05:00

ビニールハウスで作業する西蔭幸代さん=徳島県上勝町(ブルームバーグ)
ビニールハウスで作業する西蔭幸代さん=徳島県上勝町(ブルームバーグ)【拡大】

  • Sansan神山オフィスの初代常駐者、團洋一さん=徳島県神山町(ブルームバーグ)

 住民1600人余りのうち65歳以上が半数を超える山間の過疎地、徳島県上勝町では「葉っぱビジネス」が地域を支える。

 和食を引き立てる葉や枝花など四季を愛でる日本ならではの「つまもの」。その生産・出荷の主役は高齢女性だ。西蔭幸代さん(79)は、数年後に導入を計画しているドローン(小型無人機)を相棒に100歳まで現役を続けたいと意気込む。

 ◆注文は早い者勝ち

 桃の節句が数日後に迫ったある日、山腹に居を構える西蔭さんの1日はまだ暗い朝5時半に始まった。起きるとその日の段取りを確かめ、健康管理のため血圧を測ってメモを取り、何が出荷できそうか考えながら畑を見て回る。NHKBSでひと足早く7時半から連続テレビ小説を見ながら朝食を取り、8時5分前には仕事部屋のパソコンの前でスタンバイする。

 同じころ、町内のより開けた地域に住む高尾晴子さん(72)もパソコン画面をにらんでいた。注文が入り始めるのは8時。画面に飛び込んで来る注文は早い者勝ちで、「ゲーム感覚」と高尾さん。西蔭さんは「前の晩、頭が痛いので翌日病院に行こうと思っていても、注文が取れたらうれしくて忘れてしまう。薬みたいなものだ」と笑う。

 10日前に木から枝を切ってビニールハウスに入れ、温度調節して備えてきた西蔭さんは桃を、高尾さんは季節を早取りして単価が高めの桜をそれぞれ首尾よく受注。桃や桜は開花を直前に控えたつぼみの状態が大事だ。枝を集めて切りそろえ、パック詰めにしてバーコードを張り、集荷場に運んで自ら読み取り機を操る。商品を積んだトラックは空港に向かい、築地市場を経由して早ければ翌日昼には都内の高級和食店に届き、懐石料理を飾る。

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