生命保険協会は21日、企業の株式価値向上に向けた提言をまとめたと発表した。企業に取締役会の実効性向上に向けた取り組みを促すほか、機関投資家には、中長期的な視点で企業と対話することを求める。金融庁も機関投資家の行動指針の見直しを進めている。企業経営と投資の双方の透明性向上による持続的な経済成長が期待される。
昨年10~11月に実施したアンケートをもとに、企業と投資家がそれぞれ感じているギャップを分析した。上場企業572社、機関投資家93社が回答した。
企業には、社外取締役の拡充や取締役全員の経験や専門分野にバランスを持たせることに加え、資本効率の向上などを求める。
投資家には、短期的な視点に捕らわれることなく、企業と対話を進めることを求める。また、企業と投資家の双方に対し、対話に関わる人材の拡充を提言する。