東電HDの広瀬社長、「成功モデル示す」 中電との火力事業統合で

 東京電力ホールディングス(HD)の広瀬直己社長と中部電力の勝野哲社長による記者会見の一問一答は次の通り。

 勝野氏「国内のエネルギー需要の伸び悩みや競争激化に柔軟に対応するため、火力発電の統合が必要と判断した。JERA(ジェラ)の自律性の確保は、東電の新たな経営再建計画の骨子で確認した。2019年度上期の統合を目指す」

 広瀬氏「海外事業の活発化による大きな収益を期待している。JERAを通じて福島への貢献を果たしたい」

 --送配電や原発事業の再編を目指す東電にとって今回の統合の意義は

 広瀬氏「(再編の)先陣を切ったのが火力分野だ。しっかりと成功のモデルを示さないといけない」

 --JERAの利益を両社で分配する際のルールはどう決めるのか

 勝野氏「JERAの成長のための資金が確保できるようにルールを作っていきたい」

 --中部電が他の事業を東電と統合する可能性は

 勝野氏「事業提携するには、両社がメリットを享受できることが必要だ。まずはJERAの成果を早く上げたい」