東芝、過去最大1兆円超の赤字 WHが米破産法申請 損失拡大に歯止め

2017.3.30 05:56

1兆円を超える赤字を発表した会見の冒頭で頭を下げる東芝の綱川智社長=29日午後、東京都港区
1兆円を超える赤字を発表した会見の冒頭で頭を下げる東芝の綱川智社長=29日午後、東京都港区【拡大】

 経営再建中の東芝の米原子力子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)は29日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨーク州連邦破産裁判所に申請した。東芝はこれを受け、2017年3月期の連結最終損益が、1兆100億円の赤字(従来予想は3900億円の赤字)になるとの見通しを発表した。WHを切り離すことで、損失拡大に歯止めをかけ、新年度以降の再建をスムーズに進める。

 東芝はこれまで米原発事業に絡み7000億円強の損失を見込んでいたが、2月末時点で約6500億円ある親会社の債務保証を完全履行することなどから損失が膨らんだ。1兆100億円の最終赤字は、日立製作所が09年3月期に計上した7873億円を上回り、国内事業会社で過去最大。1500億円になるとしていた債務超過額も、6200億円に膨らんだ。WHを連結対象から外し、海外原発事業から撤退、社会インフラ中心の事業構造への転換を急ぐ。

 東芝の綱川智社長は同日の会見で破産法申請について、「海外損失リスクを遮断する当社の方針にも合致する」と述べた。

 一方、同時申請した持ち株会社を含むWHの負債総額は98億1100万ドル(約1兆890億円)。今後は裁判所の管轄下で再建を目指す。米国で建設中の原発は、工事継続を発注元の電力会社と協議する。東芝はWHの支援を韓国政府系の韓国電力公社に打診済み。再建が進めば株式の過半を売却する見通しだ。

 一方、損失を穴埋めするため、半導体メモリー事業の売却を急ぐ。最初の入札は同日締め切られ、米国や韓国のメーカーなど10社以上が参加したとみられる。30日に臨時株主総会を開き、半導体事業の分社化の承認を求める。

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