岩谷産業、「陸上競技部」を新設　女子駅伝を中心に国内トップ選手を育成

　岩谷産業は３０日、来月１日付で「陸上競技部」を新設し、女子駅伝を中心に中長距離の国内トップ選手を育成すると発表した。監督には２００４年アテネ五輪女子マラソンの金メダリスト、野口みずきさんらを指導した元シスメックス女子陸上部監督の廣瀬永和氏が就いている。

　初年度は高校・大学の新卒を中心に部員は６人。いずれも正社員として採用しており、一般業務も行う。今後も選手を増やし、３年後には全日本実業団女子駅伝への出場を目指す。活動拠点は大阪府箕面市に置き、今年９月にトレーニングルームを備えた選手寮を新設する。

　廣瀬監督は「“第２の野口みずき”となるような日本のトップ選手をもう一度育成したい。東京五輪にもチャレンジする」と抱負を述べた。陸上部の部長を務める岩谷産業の太田晃常務は「数年前からスポーツを通じた取り組みを検討していた。チームワークが欠かせない駅伝は人気も高く、岩谷グループの結束力の向上にも役立つ」と創部の狙いを語った。