回転ずしチェーン大手「あきんどスシロー」の持ち株会社スシローグローバルホールディングス(HD)が30日、東京証券取引所第1部に上場した。初値は公開価格3600円を4.7%下回る3430円で、終値は3410円。約8年ぶりの市場復帰となり、資金調達をしやすくして出店を加速させる。
株価は一時3380円まで下落した。30日終値ベースの時価総額は約936億円。
東証で記者会見した水留浩一社長は「若干厳しめの評価だが、しっかりと受け止める」とした上で「人口の多い関東を中心に出店の余地は残っている。全国で候補地を探していく」と話した。市場では「今後は成長期待から買い戻される場面もありそうだ」(ネット証券)との声が聞かれた。
あきんどスシローは1984年に大阪府豊中市へ1号店を出した。2003年に東証第2部に上場したが、09年に上場廃止となった。