だから「クォーターパウンダー」は販売終了に追い込まれた “マックの顔”撤退の背景 (4/7ページ)

2017.4.1 13:03

「クォーターパウンダー」撤退の裏に何があったのか
「クォーターパウンダー」撤退の裏に何があったのか【拡大】

  • 単価500円を超えているのは、「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」のみ
  • ビッグマックの価格は380円
  • 1380円もするウマミバーガー

 これを境に「クォーターパウンダー」戦略は落ち着き、「高級路線」の勢いも収束していく。事実、2017年3月現在のマックのレギュラーメニューでも単価500円をかろうじて超えているのは、「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」(520円)しかない。

 販売終了は、マックにとって「英断」

 そう考えると「クォーターパウンダー」というのは、「マックにはやっぱり500円の壁を超えられない」という厳しい現実を突きつけた「戦犯」という見方もできるのだ。

 なんてことを言うと、2016年6月に発売されて大ヒットしたビッグマックの1.3倍サイズの「グランド ビッグマック」(520円)や2.8倍の「ギガ ビッグマック」(740円)を引き合いに出して、「マックだって人気のある高級ハンバーガーがあるじゃないか」という人もいるが、これらは「クォーターパウンダー BLT」や「クォーターパウンダー ハバネロトマト」と同様で、「期間限定商品」ということを忘れてはいけない。

 期間限定商品はメディアで取り上げられて話題になるのでドカンと売れる。「妖怪ウォッチ」やら「ポケモンGO」などのキャンペーンと同様に消費者を飽きさせないよう出し続ければ数字に結びつくし、客単価も上がっていく。が、言ってしまえば「飛び道具」に過ぎない。500円超えのレギュラーメニューが売れるという状況になってはじめて、「500円の壁を超えた」と言えるのではないのか。

マックの座を狙う「高級バーガー」

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