【家電Watch】パナソニック、日本勢が苦戦する中国でなぜ売れるのか? 現場2氏に戦略を聞く (1/6ページ)

2017.4.3 06:25

4月設立のパナソニックAPチャイナの総経理に就任した呉亮氏(左)とパナソニックチャイナアプライアンス中国の総経理を務めた山内政直氏
4月設立のパナソニックAPチャイナの総経理に就任した呉亮氏(左)とパナソニックチャイナアプライアンス中国の総経理を務めた山内政直氏【拡大】

  • 中国・上海で開催された中国家電博覧会(AWE)の会場
  • パナソニックの美容家電の中国版カタログ。日本と同様「PanasonicBeauty」という製品群で展開する
  • パナソニックのプレミアム戦略のコアアイテムの一つ、ドラム式洗濯機

 ■中国で孤軍奮闘、光る存在感

 日本の家電より中国の家電の方が面白い-。3月9日から中国・上海で開催された「中国家電博覧会(AWE)」を取材した率直な感想だ。道路いっぱいの自転車に、極彩色の看板がひしめくという中国・都市部のイメージはもはや過去のもの。今や中国は日本をしのぐ経済大国で、洗濯機や冷蔵庫の普及率は100%を超し、インターネットと連携したIoT(モノのインターネット)家電に関しても世界の最先端を行く。

 横串で連携強化

 かつて中国では日本の家電メーカーは人々の羨望の的だった。しかし、今その影はない。日本の家電メーカーは、三洋電機の洗濯機、冷蔵庫部門がハイアールに、東芝の白物家電部門が美的集団に、シャープの家電部門も台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業にと、中国系の家電メーカーに次々買収されているのが現実だ。

 そんな中、なおも日本ブランドとして中国で孤軍奮闘するのが、パナソニックだ。2015年4月に「パナソニックチャイナ アプライアンス中国」(アプライアンス中国)をスタート。これまで製品ごとにバラバラだった会社を1つに統合し、中国におけるパナソニックの統一を進めてきた。それから2年、今度は中国人の呉亮氏をトップに据えて、中国の家電事業を統括する新会社「パナソニック AP チャイナ」(APチャイナ)を4月に立ち上げるという。日本メーカーの存在感が影を潜める中、パナソニックは中国でどう戦っていくのか、新旧2人のトップに話を聞いた。

製品の投入時期は日本と中国では全く違う

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