【開発物語】大日本印刷「DNP採光フィルム」(2-2) (1/3ページ)

2017.4.3 05:00

DNP採光フィルムの特長などについて説明する守谷徳久さん(左)と市川信彦さん
DNP採光フィルムの特長などについて説明する守谷徳久さん(左)と市川信彦さん【拡大】

  • 紫外線による劣化を抑え、表面の耐摩耗性を向上させたDNP超耐候ハードコート転写フィルム

 ■多様な組み合わせで新たな領域開く

 ≪TEAM≫

 DNP採光フィルムの開発の中心となったのは、大日本印刷が3年前、研究開発センター(千葉県柏市)に設立したAB(アドバンストビジネス)センターだ。

 ABセンターは将来の製品化、ビジネス化を見据えた市場開発や技術開発を手掛けており、山口正登常務執行役員は「一つの事業領域だけ攻めていてはだめ。いろんな組み合わせから、新しい事業領域が開けるという発想があった」と話す。

 第1本部では、印刷事業で培ってきた技術を活用して「光」「熱」「液体」などを制御する高機能フィルムの横への展開を担当。食品包材や輸液パックで培ってきた、液体をこぼさない、漏らさないためのラミネート・パウチ加工技術を応用し、リチウム電池の電解液を閉じ込める技術開発に成功した。

 また、最適な水分を保持できる保湿性と、長期使用に求められる耐久性を備えた野菜の育成を促進する「DNP農業用フィルム」も世に送り出した。山口さんは「まさか食品包材の技術が電池の革新部材となるなんて、当時としては思い至らなかった」と振り返った。

 こうしたアイデアは、異なる部署の社員によるブレインストーミングで生まれた。社員の知見や強みを“いいとこ取り”して製品開発につなげている。

 同センター第1本部技術開発ユニットの市川信彦・副ユニット長は「光学フィルムの設計をしている人間が、農産物の生育にどう役立てられるかなんて分からない。刺激になる」とメリットを説明した。同ユニット開発1部開発第1課の守谷徳久課長も「いろいろな知識を持った人と仕事をすることで、今までになかった製品を開発できた」とやりがいを感じている。

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