【マネジメント新時代】相反する優先度 “ウェル・バランス”が鍵 (1/2ページ)

2017.4.8 05:00

会議室で打ち合わせ中のスタッフたち(ブルームバーグ)
会議室で打ち合わせ中のスタッフたち(ブルームバーグ)【拡大】

 □日本電動化研究所 代表取締役・和田憲一郎

 新商品開発のコンサルティングをしていると、企業によって仕事の優先度が異なると感じることが多い。たとえば、日系企業であれば新商品に対して他社との差別化や高品質を求めるケースが多いが、アジア諸国、特に中国では開発のスピードを最優先に挙げることが多い。中国では、2016年の新車販売台数が2800万台を超え、新エネルギー車(EV/PHEV)も急伸していることが背景にあるのであろうか。しかし、このような場合でも、他社との差別化や品質もおろそかにしているわけではない。今回は、このように相反する優先度にどう対応すべきか考えてみたい。

 利点とリスク、同時に勘案

 クルマで言えば「バランスの取れたクルマ」という表現がある。もちろん、車両重量としての前後配分という技術的な観点もあるが、それのみならず、デザイン、価格、品質、耐久性、魅力的な機能などを総合的に判断して“ウェル・バランス”と呼んでいる。このウェル・バランスの取れたクルマは、ユーザーにとっても魅力的に映り、結果的に販売台数が増え、ユーザーから支持されることが多い。

 そして、ウェル・バランスの観点は時代によって変わる。近年はIoT(モノのインターネット化)との連携など、クルマ単体のみならず、外部とのネットワークに重きを置いている例も多い。米テスラの車両のように外部からソフトのアップデート可能な車両も出現している。

 ここで気をつけなければならないことは、ウェル・バランスは必ずしも、物事の大小や上下の中間を取ることではない。また、目標値の中間や、足して2で割るなどにより仕様を決めることでもない。ウェル・バランスの取り方として、開発スピードを最優先として求められるのであれば、既存部品を一部変更して活用し、信頼性を上げる。また、斬新なデザインを採用するのであれば、新工法を一から開発するのではなく、既存工法の条件下で行うなど、メリットとリスクを同時に勘案しながら進めることである。

経験から得られる暗黙知

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。