【東芝の誤算 原発事業撤退】(上)ゆがんだ親子関係示すWHの「暴走」 東芝を介入させない名門のプライド (1/2ページ)

2017.4.12 06:06

東芝が2016年度第3四半期決算会見。決算について説明する東芝の網川智社長=11日午後、東京都港区の東芝本社(飯田英男撮影)
東芝が2016年度第3四半期決算会見。決算について説明する東芝の網川智社長=11日午後、東京都港区の東芝本社(飯田英男撮影)【拡大】

 米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請した3月29日、知らせを受けた東芝取締役の一人は、こう漏らした。

 「これでやっと縁が切れる…」

 東芝は前週末までに「合理的な理由がない限りWHの申請を拒否しない」と伝えていた。しかし当初米国時間28日とされていた申請は、29日未明にずれ込んだ。親会社の東芝がコントロールできない。WHの“暴走”は、こんないびつな親子関係を如実に示す。

 会長がネックだった

 申請を決めたWHの取締役会に、ダニー・ロデリック会長の姿はなかった。27日に解任されたためだ。東芝幹部は、こう振り返る。

 「彼がネックだった」

 ロデリック氏は、原発事業を率いていた志賀重範氏(東芝前会長)が2012年に招聘(しょうへい)した原子力のプロだ。米電力会社やGE日立ニュークリアーエナジーの副社長などを歴任。14年にはオバマ米前大統領とともにインドを訪れ、モディ印首相と協議した。

 「29年度までに64基の原発を受注する」

 東芝が不正会計問題の渦中にあった16年も、ロデリック氏はこう豪語した。拡大路線に、不安を感じる東芝社員も少なくなかったが、経営再建を急ぐ東芝経営陣は、WHを志賀氏とロデリック氏に一任。巨額損失の原因となった原発建設会社の買収も見過ごした。

ゆがみを生んだWHのプライド

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