セブン&アイのカリスマ辞任劇から1年 株価停滞、成長戦略を模索 (2/2ページ)

2017.4.12 06:00

イトーヨーカ堂が店舗屋上の大型看板への再掲を決めた、ハトをかたどったマーク(手前)
イトーヨーカ堂が店舗屋上の大型看板への再掲を決めた、ハトをかたどったマーク(手前)【拡大】

 「ハト」復活

 井阪氏ら新体制の求心力の源泉となるのは創業家だ。伊藤雅俊名誉会長の次男順朗氏は昨年12月、実質的に井阪氏に次ぐナンバー2に昇格。鈴木氏の影響力を排除するように、事業子会社の社長も相次いで交代した。

 創業事業のスーパー、イトーヨーカ堂は白と赤、青でハトをかたどったマークの復活を決めた。1972年から使われ、伊藤名誉会長の思い入れが強い。2005年のHD発足時に店舗屋上の大型看板から姿を消したが、業績回復など時期を見て再び掲げる。今月にはハトがモチーフのキャラクターも誕生した。

 創業家に回帰するような動きが続くことには「鶴の一声か忖度(そんたく)か…」(コンサルティング会社関係者)とやゆする声もあるが、順朗氏は6日の会見で「私だけじゃなく経営陣全員の手腕にかかっている」と強調した。

【用語解説】セブン&アイ・ホールディングス

 傘下にコンビニのセブン-イレブン・ジャパン、スーパーのイトーヨーカ堂、百貨店のそごう・西武などを持つ一大流通グループ。20年以上にわたり経営を主導した鈴木敏文氏が2016年5月に会長を退任。新社長に就いた井阪隆一氏は、業績が低迷するスーパー、百貨店事業を中心に構造改革を進めている。

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