【東芝の誤算 原発事業撤退】(下)技術力にも疑問符… 政府に見放される東芝、とって代わる「野武士」日立の躍進 (1/2ページ)

2017.4.14 06:14

福島第1原発に投入された東芝の自走式探査ロボット(国際廃炉研究開発機構提供)
福島第1原発に投入された東芝の自走式探査ロボット(国際廃炉研究開発機構提供)【拡大】

 ■廃炉期待もガバナンス欠如に不信感

 溶け落ちた核燃料(デブリ)の堆積物をそろりそろりと乗り越えながら、東芝の「サソリ」が進む。2月16日早朝、東京電力福島第1原発2号機の原子炉格納容器内に初めて投入された自走式の探査ロボットだ。

 搭載カメラから真っ暗な格納容器内の映像が届き、関係者が安心したのもつかの間。作業用レールを5メートルほど進んだところで動きが鈍くなり、やがて完全に止まった。堆積物が駆動部に入り込んだためとみられる。

 同日午後、東電は回収も難しいと判断し、ケーブルを切断した。国の補助金を使い億円単位の開発費用を投じたサソリ。政府関係者は「今回は期待していたのに…」とため息を漏らした。

 総額8兆円もの費用を見込む福島第1原発の廃炉作業は、請け負う東芝にすれば「確実にキャッシュが入る再建中の中核的なビジネス」(経済官庁幹部)だ。しかし、東芝が頼みにする高い原子力技術にいま、疑問符が付けられている。

 高まる不信感

 福島第1原発で東芝の技術が最も活用されているのは、原子炉を冷やした水から放射性セシウムを除去する浄化装置だ。また、62種類の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)も、当初は東芝製が使われていた。

 だが、東芝製ALPSは性能が不十分と指摘され、途中から日立製作所の高性能ALPSが配備された。

 東芝が原子炉を建設した中部電力浜岡原発1、2号機(静岡県)の廃炉作業も日立が受注したもようだ。

「野武士」が「公家」にとって代わる

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