【現場の風】内田洋行 働き方改革、環境と意識の両輪必要

2017.4.14 05:00


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 □内田洋行執行役員知的生産性研究所所長・平山信彦さん(60)

 --働き方改革の論議が高まっている。現状と情勢は

 「日本の企業風土、仕組みが構造的な限界を迎えている。日本の強みである集団主義や終身雇用、年功序列がステップアップする段階となっている。近い将来、創造的な分野を含めた多くの業務が人工知能に取ってかわる。限界に気づいた企業が働き方改革を推進している」

 --改革の取り組みの問題点は

 「職場の支援環境をただ整えるだけでは駄目、行動や意識の改革が必要だ。勝ち残りを模索する経営者は、既に理解している。組織に染まり切っていない若い人も気づくのが早い。問題は現場のマネジメントを担っている中間層。彼らは現場をスムーズに動かすことと、経営者の戦略を現場に伝える2つの役割を担っている。立場の違いによる矛盾を抱え、多忙を極める彼らの意識を変えるのは容易ではない」

 --内田洋行での実践と成果は

 「1989年にはホワイトカラーの知的生産性に特化した企業内研究所を設け、創造性を上げる仕事の仕組み、組織文化など働き方について調査研究を進めてきた。変化に対応し、社員が働きがいを感じる会社を実現するためには、創造性・効率性に加え、新しいことに挑戦するといった躍動性を付与する意識改革こそが必要だ。ITなどの道具や制度などの支援環境を整えるだけではなく、行動や意識が変わらなければ成果が上がらない。その両輪が必要だ」

 --今後の日本社会の方向性は

 「環境面への整備が中心の企業が多く、大きな投資はしたが成果が表れない、といったケースが出てくる。特に時短は短期的に成果は出るが、削った時間を新たなイノベーションの時間と差し替えない限り、長期的な成長は望めないだろう」

【プロフィル】平山信彦

 ひらやま・のぶひこ 千葉大工学部卒。1981年、内田洋行スペースデザイン室、INTERNI(米ロサンゼルス)、マーケティング本部、千葉大大学院非常勤講師などを経て2008年から現職。日本テレワーク学会理事。北海道出身。

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