日産の国内販売の救世主 “あり合わせ”のノートe-POWERがヒットした4つの理由 (1/6ページ)

2017.4.16 13:02

近年のこのクラスにはない広いリヤスペースを備えたインテリア
近年のこのクラスにはない広いリヤスペースを備えたインテリア【拡大】

  • 日産と三菱の合弁会社NMKVが生産する軽自動車デイズ・ルークス。兄弟車のデイズとともにここ数年の日産の国内販売を支えたモデルだ

《ここしばらく国内でほとんどリリースせず、存在感が希薄化していた日産だが、昨年にノートのハイブリッド車、e-POWERでヒットを飛ばした。販売店にとっても救世主となったこのクルマの実力に迫った。[池田直渡,ITmedia]》

 ここしばらく国内でほとんどクルマをリリースせず、存在感が希薄化していた日産だが、昨年突如ノートのハイブリッド車、e-POWERでヒットを飛ばした。

 国内でこそ存在は希薄だが、実は日産の経営は順調だ。主戦場が日本ではなくアジアの新興国に移っただけだ。企業戦略としては上手くいっているのである。ただし、それは本体だけの話で、販売会社にとっては海外での成功は全く関係ない。国内で日産車が売れてくれないと死活問題になる。

 幸いなことにここしばらく、三菱との合弁事業であるNMKVの軽自動車デイズが好調だったのだが、三菱の燃費不正事件を背景にそこも暗雲が立ち始めた。その矢先にヒットしたe-POWERは、販売店にとってはまさに救世主のような存在なのだ。

 震災とリーフとノート

 ノートはマーチのバリエーション車種である。バリエーションにはジュークやキューブもあるので、e-POWERで上手くいった日産は、当然これらの車種に対してもe-POWERの設定を考えているはずだ。

 このe-POWERについてはもうあちこちで散々触れられているので、簡単に要約して説明すると、タイヤを回すのは全部モーターの仕事であり、その電気をエンジンで発電する。従来のハイブリッドのように、タイヤを回す仕事をモーターとエンジンで適宜交代しながら走る方式とはそこが全然違う。

なぜそうなったのか? その理由を説明するには…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。