【スポーツi.】“古希”尾崎将司のプロ魂 (3/3ページ)

2017.4.19 05:59

東建ホームメイトカップ2日目、7番ホールでティーショットを放つ尾崎将司=14日、三重県桑名市の東建多度CC名古屋
東建ホームメイトカップ2日目、7番ホールでティーショットを放つ尾崎将司=14日、三重県桑名市の東建多度CC名古屋【拡大】

 プロ野球出身の尾崎は、シュートを得意にしていた投手。件の知人は続けた。

 「シュートを投げるとき、右手首を内側にグイッと押し込みますよね。右手が強くないと投げられない。ジャンボさんは“自分の強いことを生かすことにした”って…。これで飛距離が20ヤードは伸びたそうです」

 舞う準備は整った

 古希を迎えて、なお進化しようとする姿。そんなプロフェッショナル魂には頭が下がる。

 そういえば…。小平智プロのエピソードも興味深い。開幕前に千葉にある尾崎邸を訪ねた。ジャンボのアプローチ(寄せ)技術に驚かされたという。

 「実際に打っていただいたんですが、すごく分かりやすかった。教えていただいた感覚を早くモノにできたら…」と。小平は開幕戦の2日目、「64」のビッグスコアにつなげた。ジャンボの技術のすごさである。

 打法も変えた。技術もある。ここ10年来、悩まされていた腰部脊柱管狭窄症(腰痛)も、オフに施した針治療が効いたという。どうやらいまのところ痛みも癒えているようだ。

 「練習ラウンドでは、普通に60台で回ってる。エージシュート(年齢以下のスコアでワンラウンドする)ですよ」という尾崎側近の声もある。まずは杉原輝雄さん(故人)が持つ“世界最年長予選通過記録”(68歳311日)更新が第一歩…。

 レジェンドが、もう一度舞う準備は整った。(産経新聞特別記者 清水満)

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