【ハザードマップ】グロワール・ブリエ東京/エヌ・ビー・ラボ (2/2ページ)

2017.4.20 05:00

 しかし、介護ヘルパーなどの現場スタッフの確保が難航し、開業が遅れる施設が発生。また採用活動費や人件費負担の増加から、資金繰りが悪化し、一部取引先に対する支払い遅延を引き起こしていた。昨年8月には、運営する「訪問介護事業所ひまわり埼玉西部」(埼玉県狭山市)で虚偽の申請による介護報酬の不正請求が発覚、信用力がさらに低下。税金や事業所家賃の滞納も散発し、今回の措置となった。

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【会社概要】グロワール・ブリエ東京

 ▽本社=東京都港区

 ▽設立=2003年12月

 ▽資本金=1000万円

 ▽負債総額=約49億6400万円 (2016年9月期決算時点)

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【会社概要】エヌ・ビー・ラボ

 ▽本社=横浜市中区

 ▽設立=2006年11月

 ▽資本金=8600万円

 ▽負債額=約14億2000万円

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 〈チェックポイント〉

 グロワール・ブリエ東京は脱毛エステティック・サロンを経営し、規模を拡大してきた。それに伴い設備投資も膨らんでいた中、不適切な広告や不払いなどの表面化で事業を停止。業界では過当競争が進む一方で、顧客との高額プランが組みにくい、施術者の確保に伴う人件費高騰といった問題が解消できなかった。

 エヌ・ビー・ラボは老人向けの賃貸住宅や介護のコンサルを展開し、高齢化社会の時流にも乗り事業拡大を進めた。しかし、人手不足と人件費高騰を招き資金面は逼迫(ひっぱく)。そんな中、介護報酬の不正請求が発覚し事業が継続できなくなった。コンプライアンス(法令順守)の欠如が経営に直結することは念頭に置かれていたのか。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)

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