無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)が26日発表した平成29年1~3月期連結純損益は、前年同期の1億円の赤字から14億円の黒字に転換した。音楽関連事業の撤退に伴う損失が減った。広告事業が順調に成長し、売上高は前年同期比16.3%増の389億円となった。
広告の好調は、企業がLINE上に開設する公式アカウント数の増加やニュース配信事業の閲覧数の伸びが貢献している。3月の日本、台湾、タイ、インドネシアの主要市場の月間利用者数は、昨年12月に比べ400万人増えて1億7100万人となった。全世界では減少傾向が続く。
事業拡大により従業員数が増え、人件費などで費用がかさみ、本業のもうけを示す営業利益は24.6%減の40億円だった。