「米、NAFTA離脱」報道 トランプ氏火消し

 【ワシントン=小雲規生】米メディアは26日、トランプ政権がカナダ、メキシコと結ぶ北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱の手続きを始める大統領令を検討していると報じた。しかし、トランプ大統領は報道後、カナダ、メキシコの両首脳と電話で会談し、「今回はNAFTAを終わらせることはない」との考えを伝え、再交渉開始の意思を確認した。

 米政治専門サイト、ポリティコはホワイトハウス高官の話として、大統領令が最終的な確認の段階にあり、早ければ週内にも発表される可能性があると報道。大統領令の草案は国家通商会議(NTC)のナバロ委員長とバノン首席戦略官兼上級顧問が作ったとしていた。

 これに対し、トランプ氏は26日午後、カナダのトルドー首相、メキシコのペニャニエト大統領と電話で会談。ホワイトハウスは、3首脳がNAFTA再交渉を各国の国内手続きを経た上で、速やかに始めることで合意したと発表した。

 ロス商務長官も記者団に対し、NAFTA脱退の「噂」があると認めながらも、「噂にはコメントしない」と述べた。