北海道産じゃがいもの不作のあおりを受け、一部のポテトチップスが販売休止・終了に追い込まれた「ポテチ・ショック」。手に入りにくいとなれば余計に欲しくなるのが人情なだけに、需要を当て込んで個人向けオークションサイトにはポテチが大量出品されている。価格も市価の数倍どころか、1箱(12袋入り)5万円という法外な値付けも。大フィーバーに沸き返る“ポテチ狂想曲”を追った。
(産経新聞WEB編集チーム 柳原一哉)
「もう食べられない…」ネットで騒ぎに
ポテチ・ショックは、昨夏に北海道を襲った台風の影響で、ジャガイモの収穫量が激減したことが原因。輸入品では十分な品質が確保できないなどとして、カルビーと湖池屋が一部の商品の販売について終了や休止に踏み切った=一覧表。
この件が4月10日にネットニュースなどで報じられると、ツイッターなどSNS上では「もう食べられないのか…」などの悲鳴が噴出。全くポテチがなくなるわけでもないのに蜂の巣をつついたような騒ぎに。
そこで、好機とみた人たちがポテチを独自に入手し、オークションサイトなどに大量出品。活発に取り引きされているのだ。
法外価格…12袋入り1箱が5万円
個人売買のフリマアプリ「メルカリ」や「ヤフーオークション」を開いてみると、販売終了か休止のものを中心に数多く出品されていることが分かる。
中でも断トツで目立つのがカルビーの「ピザポテト」だ。