【高論卓説】ほかに人材はいないのか? 「川村東電会長」が象徴、社内官僚化の弊害 (1/3ページ)

2017.5.1 10:30

 人手不足が介護や宅配などさまざまな分野で問題になっている。このほど発表された3月の有効求人倍率は1.45倍とバブル期以来26年ぶりの高水準である。それとは性格が違うが、経済界の人材不足も甚だしい。

 東京電力ホールディングスの次期会長に川村隆・日立製作所名誉会長が6月に就任する人事は、象徴的である。川村氏は77歳である。しかも出身の日立は、東電に原子力発電機器などの電力設備を納入する重電メーカーである。形式的には利益相反の懸念を否定できない。

 ある経済団体の首脳は「川村さんはたぶん日立を辞めるでしょう」と推測する。現在の名誉会長は大学教授のOBに与えられる名誉教授のようなものにすぎない。それでも瓜田に履(くつ)を納(い)れず、李下に冠を正さず、の例えに従えば、日立を完全に離れる必要があるのかもしれないというわけだ。

 川村氏個人は端正な人柄である。日立グループに配慮して東電の利益を損なうようなことをするとはまず考えられない。経済産業省のコーポレート・ガバナンス・システム研究会の議事要旨に、川村氏の発言が載っている。「どんな立派な人でも必ず腐敗する。あるいは年をとって劣化すると思っているので、何らかの歯止めが必要」と、何もかもわきまえている。

経済界には、他に東電を担える人物はいないのか

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。