--それが、ディズニーの得意としていることでは
「その通りですが、そういう展開をすれば、どんな小さなフィギュアでもソフトウエア開発、ストーリーの脚本、3Dモデル作り、声の録音に何カ月もかかります。費用がかさみ、ゲームの発売は遅れます。それに、ユーザーの中には、冒険を終わらせるだけのためにフィギュアを買うのを好まない人や、フィギュアを買ったからと言って長いゲームに付き合わされるのはごめんだと思う人もいます。新しい技術なのですから、キャラクターとのシンプルな関わりから始め、ユーザーの遊び方を観察してから、ユーザーが本当に楽しんでいる遊びの周りに複雑なストーリーを肉付けしていくのが最適なアプローチだと思います」
--技術開発に移るまではシンプルにとどめるべきなのでしょうか
「はい。ほとんどの子供にとっては、遊んでみたいというのが一番大きな動機です。身の回りの物を全部スキャンしてみて、どれがスクリーンに現れるのか見たいのです。双方向的な物語をつけるのは構いませんが、彼らは自分のキャラクターをコントロールしたい欲求も持っています。自分が子供のとき、玩具を集めてそれで遊んだのと同じです。ごっこ遊びの要素がたくさんあります。今はそれをゲーム上でできるということです」
--どんなゲームがトイズ・トゥ・ライフの技術活用に向いていますか
「見分けのつく、個性の強いキャラクターがいるゲームなら、何でも素晴らしいことができます。プレーが無料でできるものなら、より新規顧客を速く獲得できますね」