【マネジメント新時代】「第2集団に落ちてしまった」 上海自動車ショーにみる日系企業の停滞 (4/4ページ)

上海国際自動車ショーの北京汽車のブース=4月20日、中国・上海(ブルームバーグ)
上海国際自動車ショーの北京汽車のブース=4月20日、中国・上海(ブルームバーグ)【拡大】

 また、日系メーカーと言えば高品質とのイメージがあるが、中国地場メーカーもひたひたと追い上げている印象である。例えば、BYDはドイツの著名デザイナーを引き抜き、デザイン、エクステリア、インテリアなど、日米欧と比較しても引けを取らないレベルまで向上させてきている。クルマにはダイナミック(動的)評価とスタティック(静的)評価があるが、静的にはほぼ互角か、僅差まで近づいている印象であった。

 くしくも、中国ではNEV規制と呼ばれる、米国ZEV規制と同様なゼロエミッション規制を2020年から前倒し、18年から実施と聞く。市場の成長促進と規制による罰金など、硬軟織り交ぜた政策を実施しており、この市場から目をそらせると、あっという間に置いてきぼりをくらってしまう、そんなことを感じさせる上海国際自動車ショーであった。

【プロフィル】和田憲一郎

 わだ・けんいちろう 新潟大工卒。1989年三菱自動車入社。主に内装設計を担当し、2005年に新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」プロジェクトマネージャーなどを歴任。13年3月退社。その後、15年6月に日本電動化研究所を設立し、現職。著書に『成功する新商品開発プロジェクトのすすめ方』(同文舘出版)がある。60歳。福井県出身。