炭素ニットで飛行機部品 実用化へ秋田大が研究

加工後の素材を手にする秋田大の村岡幹夫教授。左腕に掛けてあるものは加工前のニット状素材=秋田市
加工後の素材を手にする秋田大の村岡幹夫教授。左腕に掛けてあるものは加工前のニット状素材=秋田市【拡大】

 炭素繊維などを編んだニット状の素材を成形して加熱すると、強固で軽いプラスチック部品に-。こんな技術の実用化に向け、秋田大と地元企業が今春、研究開発に乗り出した。低コストでさまざまな形に加工できるのが特徴で、軽量化が求められる飛行機部品などへの採用を目指している。

 加工前の素材は、衣類のニットのような柔らかな風合い。研究統括を務める秋田大の村岡幹夫教授(56)=機械工学=によると、大手機械メーカーなどと開発した極細のコイルが入っており、電子レンジにも使われる電磁波で熱した後に冷やすと、飛行機の骨組みにも使用可能なほど頑丈な炭素繊維強化プラスチック(CFRP)になる。

 硬い従来のCFRP素材に比べ、加工にかかる時間が大幅に短縮でき、生産コストが抑制できるという。硬化後も加熱すれば再び軟らかくなるため、部品の形の微調整が容易で、村岡教授は「義足など個人の特徴に合わせた医療・介護器具をはじめ、オーダーメードの製品を作るのにも向いている」としている。