トヨタ18年ぶり2年連続減益 米市場減速、新技術投資が負担 「等身大の実力」 (2/2ページ)

会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=10日、東京都文京区(佐藤徳昭撮影)
会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=10日、東京都文京区(佐藤徳昭撮影)【拡大】

 また、トヨタにとって主力市場の米国の新車販売台数は今年に入って4カ月連続で前年割れと減速が鮮明だ。各社が値下げ原資となるインセンティブ(販売奨励金)を積み上げ、「競争が激化している」(永田理副社長)。

 18年3月期も北米販売は高水準を維持する見通しだが、販売費用の増加が収益の足を引っ張る。研究開発費や設備投資の負担増大がのしかかり、豊田社長は「未来への投資も継続的に進める」とする一方、「売り上げが伸びなければ、何かをやめる決断も必要になる」と戦略見直しも示唆する。

 だが、トヨタは環境対応車に加え、人工知能(AI)を研究する新会社を設立するなど「全方位」で開発を進める。その結果、18年3月期は研究開発費が前期比1.2%増の1兆500億円に上る見込みだ。豊田社長は「ここをボトムライン(底辺)に持続的成長のライン上で歩みを進める」と述べた。市場の鈍化と費用拡大という板挟みに陥る中、トヨタは再び成長軌道に乗ることができるかどうか。豊田社長のかじ取りが命運を決する。(会田聡)

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