パナソニックが発売する有機ELテレビの主力モデル=10日、大阪市【拡大】
パナソニックは10日、次世代パネル「有機EL」を採用した「VIERA(ビエラ)」ブランドの4Kテレビ3機種を、6月16日に発売すると発表した。有機ELテレビは2015年に欧州で販売を開始したが、国内では初となる。20年の東京五輪・パラリンピックを控え、高画質テレビの品ぞろえを強化することで、販売拡大を目指す。
主力モデル「EZ1000」は65型で、想定価格は97万2000円前後。液晶テレビでは難しかった深い黒色など、多彩な色を表現できる。パナソニックの音響機器ブランド「テクニクス」の技術も採用し、クリアな音響にもこだわった。同時発売の「EZ950」モデルは55型が54万円前後、65型が86万4000円前後での販売を想定している。
テレビ部門を統括する筒井俊治事業部長は「買い替え需要が拡大する日本市場を重視する」と述べ、18年以降の本格的な4K放送の開始に向けた販売増に自信を示した。
有機ELテレビはソニーも6月に発売を予定しており、メーカー間の競争が活発化している。ただ、各社とも基幹部品である有機ELパネルは自前で生産しておらず、海外メーカーから外部調達している。