商工中金、不正融資で行政処分 「なれ合い」規範意識の低下 (1/2ページ)

2017.5.11 05:00

本店前に掲げられた商工中金のマーク=東京都中央区
本店前に掲げられた商工中金のマーク=東京都中央区【拡大】

 商工中金が不正融資問題で行政処分を受けた。融資実績を上げるために書類を改竄(かいざん)、隠蔽(いんぺい)した行為は極めて悪質で、政府系金融機関としての信頼を揺るがした。内部調査も「氷山の一角」で今後さらに問題が明るみに出る可能性がある。不正を見て見ぬふりしてきた役職員らの「なれ合い」体質も背景にありそうだ。

 「徹底的に問題を洗い出してほしい」

 中小企業庁の宮本聡長官は9日、経済産業省に呼んだ商工中金の安達健祐社長にこう述べ、業務改善命令書を渡した。安達氏は経産省元事務次官で宮本氏にとっては先輩だが、命令書を受け取ったまま、しばらく頭を下げ続けた。世耕弘成経産相が記者会見で「役員の減給処分だけで済む話ではない」と明言しており、平身低頭せざるを得なかった。

 不正の温床になった政府の「危機対応融資」は本来、災害などで業績が悪化した中小企業に資金を貸し付ける公共的な性格が強い制度だ。しかし、不正を調べた第三者委員会によると、商工中金は月末に迫った融資残高の積み増しや民間金融機関に取られそうな融資案件の巻き返しに利用。経営内容を悪く見せかけるように書類を書き換えて融資を実行していた。

 最初に不正が発覚した鹿児島支店について、第三者委の報告書は、支店長の融資ノルマ達成の圧力があったと指摘。その上で「不正行為が営業担当者間で周知のこととされ、『みんながやっている』との意識となって規範意識の低下を招いていた」と結論づけた。

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