□みずほ銀行頭取・藤原弘治さん(55)
--みずほフィナンシャルグループの成長戦略の中でみずほ銀行はどういう役割を発揮できるか
「グループ内で最大の顧客基盤を持っているのは銀行だ。みずほ信託銀行やみずほ証券と一緒にサービスを提供し、グループ全体のお客さまにしていくことが大事だ。そのためには、銀行のコンサルタントも税や会計、相続などの専門知識を身につけ、お客さまの課題解決の道筋をつけられるようにすることが重要だ」
--低金利環境が続く中、顧客のニーズはどんなところに集まっているか
「銀行だけでなく、信託や証券の機能も使っていただき、結果として非金利収益を上げていくというビジネスモデルの真価がまさに発揮できる環境だ。取引先企業の海外展開意欲が強まっている。M&A(企業の合併・買収)や商談、合弁企業の設立、債券発行などの支援などで手数料収入を伸ばしたい。個人客に対しては、事業承継や資産承継などの分野でコンサルティング機能を発揮し、業界全体を引っ張っていきたい」