3月期決算、慎重さ目立つ今期業績予想 為替、資源価格、世界情勢に警戒感 (1/2ページ)

2017.5.12 23:31

 平成29年3月期決算は、5年ぶりに営業減益の公算が大きくなった半面、最終利益は2年ぶりの過去最高更新が視野に入るなど、一定の底堅さをみせている。30年3月期の業績予想は現状で増収増益となっているが、前提となる想定為替レートを足元の実勢よりも円高方向に設定する企業が大勢を占めるなど、市場関係者からは慎重さを指摘する声が多い。為替相場の動向や資源価格の見通し、世界情勢への警戒感は根強い。      (森田晶宏)

 「十分に保守的だ」。決算と同時に発表されている30年3月期の業績予想について、SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリストはこう指摘する。

 その一因は、業績予想のもとになる想定為替レートにある。自動車や電機といった輸出関連を中心に、1ドル=105~110円と、前期実績(期中平均で1ドル=108円)や足元の実勢(1ドル=113~114円台)に比べると円高方向にみている企業が大半だ。

 「為替をどう見るかが一つのリスク要因だ」。東レの阿部晃一副社長はこう語る。製造業はリーマン・ショック後や東日本大震災後の急激な円高を受け、海外生産を増やすなどして円高への耐性を鍛えてきたが、為替変動が企業業績に与える影響は小さくない。

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