フジ・メディア・ホールディングス、フジテレビの会長に就任する嘉納修治氏【拡大】
フジ・メディア・ホールディングス(HD)は11日、フジ・メディアHDの嘉納修治社長(67)が同社と子会社のフジテレビジョンの会長に昇格する人事を発表した。両社の日枝久会長(79)は、いずれも代表権のない取締役相談役に就く。フジテレビや産経新聞社などからなる企業体「フジサンケイグループ」の代表は引き続き務める。6月28日の株主総会後の取締役会で正式決定する。
フジ・メディアHDの社長には、ビーエスフジの宮内正喜社長(73)が就き、フジテレビの社長を兼任する。フジテレビの亀山千広社長(60)はビーエスフジの社長に就く見通し。
1988年にフジテレビ社長に就任した日枝氏は2001年、会長に。日本民間放送連盟(民放連)の会長も務め、放送業界をリードしてきた。08年のフジテレビの持ち株会社移行後はフジ・メディアHDの会長として、グループを放送、制作、映像音楽、生活情報、広告などを横断的に展開するメディア・コングロマリット(複合企業)へと成長させた。
【プロフィル】嘉納修治
かのう・しゅうじ 慶大卒。1972年フジテレビジョン。専務などを経て2015年6月から現職。兵庫県出身。
【プロフィル】宮内正喜
みやうち・まさき 慶大卒。1967年フジテレビジョン。専務、岡山放送社長などを経て2015年7月から現職。山口県出身。