ゼネコン大手4社 2期連続で最終利益が過去最高

2017.5.13 05:00

 ゼネコン大手4社の2017年3月期連結決算が12日出そろい、全社が2期連続で最終利益が過去最高を更新した。首都圏で相次ぐ再開発やインフラ整備など活発な建設需要を追い風に、工事の受注が堅調に推移したことに加えて、労務費や鋼材、セメントなどの資材費の上昇が和らいだことも利益を押し上げた。

 工事の採算を示す完成工事利益率は、大林組が建築事業で前年同期より2.6ポイント高い12%と過去最高を記録するなど4社とも高水準で推移。増益には「ITによる施工の効率化など原価低減の努力も寄与した」(鹿島)。

 ただ、東京五輪・パラリンピックをにらんだ建設投資意欲の高まりを背景に技能労働者と資材の需給がともに逼迫(ひっぱく)する動きが、利益の圧迫要因になるとの見方が大勢だ。清水建設の東出公一郎副社長は「夏以降にも労務費と資材費の水準が上がるだろう」とみる。

 ■ゼネコン大手4社の2017年3月期連結決算(売上高/営業利益/最終利益)

 大林組  1兆8727(5.3)/1337(25.7)/945(49.0)

 鹿島   1兆8218(4.5)/1553(39.9)/1048(45.0)

 清水建設 1兆5674(▲5.9)/1288(36.1)/989(66.8)

 大成建設 1兆4872(▲3.8)/1408(19.9)/905(17.5)

 ※単位は億円。カッコ内は前期比増減率%。▲はマイナス

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。