米政治リスクに不安
一方、トランプ米政権は対日貿易赤字で自動車市場の不均衡を問題視している。日本の自動車各社は米国での現地生産を拡大させており、トヨタの永田理副社長は10日の決算会見で「米国への貢献の気持ちを理解していただけるよう努力したい」と強調した。
ただ、ロス米商務長官は最近の対日貿易赤字の急増に「これ以上耐えられない」との声明を出した。ロス氏は日本との2国間の通商交渉に意欲を見せており、自動車問題が本格浮上する可能性がある。日本の各社は欧州を含め「世界の政治リスクへの不安感が拭えない」(首脳)中、技術開発と合わせ難しいかじ取りを迫られている。