□No.1・辰已崇之社長
オフィス関連商品の販売、メンテナンスを手掛けるNo.1(ナンバーワン)は3月28日、東証ジャスダック市場に上場した。国内企業の99.7%を占める中小企業を対象に、ホームページやパンフレットなど販促資材の制作を請け負うほか、税理士、弁護士と連携した経営支援サービスも提供している。辰已崇之社長は「オフィス環境を効率化させ中小企業の成長を支援する」と語った。
--情報セキュリティー機器を独自に企画販売している
「『パソコンが固まった』『ウイルスに感染した』といったOA機器のトラブル相談を受け、『何とかしてほしい』と要望されるようになった。このため自社で企画した情報セキュリティー機器を販売している。顧客企業のニーズを素早く、くみ上げて問題解決をすることが当社の強みだ」
--経営支援サービスの顧客層は
「主に設立10年未満で従業員10人以下の小さな会社を対象にしている。創業からの歴史が浅く人数の少ない会社は、社長が強いリーダーシップでトップセールスとなり生産性も高い。しかし、忙しすぎて税金の申告や従業員の社会保険の手続きなどに手が回らず困っている。税理士、社会保険労務士、弁護士などと連携して、顧客企業の負担軽減に貢献している」
--事業に着手した契機は
「販売したOA機器のメンテナンスのため、顧客のオフィスを訪ねると、小さい会社であるため社長と直接話す機会が多かった。日々の事務手続きなどに苦労していることが分かり、顧客ニーズに応えるソリューションサービスとして立ち上げた。他のOA機器販売・メンテナンス会社との差別化を図るユニークなメニューとなっている」