部品大手のミネベアミツミと事務機器のリコーは18日、介護市場に共同参入すると発表した。ベッドに装着したセンサーで人の体の動きや呼吸の状態などを監視できるシステムを販売。高齢者の見守りなどに役立て、平成33年3月期に国内の介護施設向けで両社合わせて30億円の売り上げを目指す。段階的にサービスを拡充し、将来的には介護、医療のほか、育児支援などにも活用させたい考えだ。
ミネベアミツミが2年前から千葉大と共同開発してきた生体情報モニタリングシステムを活用。ベッドの脚に装着したセンサーが寝ている人の臓器や血流の動きを感知し、呼吸状態などをタブレットなどに表示する仕組みだ。
介護施設の入居者がベッドから転落しそうになった際、離れたところにいる介護者などに通知する。今秋にも製品化し、30年度から本格展開する。