日銀の大規模金融緩和やマイナス金利政策で市場金利が低下する中、償還期間が10年を超える超長期の社債を発行する動きが活発化。トヨタは16年5月、18年ぶりとなる20年債などを発行して計600億円を調達したほか、JR西日本も16年2月に民間企業の普通社債として国内最長となる40年債を発行した。
【用語解説】自動車の研究開発投資
人が運転に関与しない自動運転技術や電気自動車(EV)の開発競争が激化する中、自動車各社で研究開発の投資額が増加傾向にある。トヨタ自動車は、2018年3月期の研究開発費として1兆500億円を見込む。自動運転や人工知能(AI)の活用が自動車産業の将来をめぐる重要な鍵となるが、全てを自前で開発するには巨額の費用が必要になるため、IT大手などと連携する動きがあるほか、十分な資金を確保できなければ業界の合従連衡につながるとの見方もある。