米パソコン大手デルの日本法人は24日、次世代の超高精細な画質「8K」に対応した世界最小規模の31.5型業務用映像モニターを今夏に国内で発売すると発表した。フルハイビジョンの16倍の解像度を生かし、色彩にこだわる映像制作、グラフィックデザインのほか、拡大画像による解析技術の需要が高い生命科学、石油・ガス探査などの分野へ売り込む。
当初は今年春の国内投入を目指していたが、材料となる液晶パネルが、スマートフォン用の需要増を背景に不足した影響で、発売時期がずれ込んだ。先行発売している米国での価格に合わせ、50万円前後で発売する予定だ。シャープも70型の8K対応モニターを6月30日に発売する予定だが、それを大幅に下回るコンパクト化を実現し、設置しやすくした。画面は額縁を極力狭めたほか、回転させて縦長にもできる。
このほか、タッチペンで文字やイラストの書き込みができる27型タッチパネルも今夏に発売する。片手でペンを持ち、もう片方の手で「トーテム」と呼ばれるホイール型機器を画面に乗せ、ダイヤル操作しながら線の太さや色を自由に調整できる。こちらも米国での価格に合わせ、18万円前後で発売する予定だ。