トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」は26日、平成32年までにスポーツヨットを商品化し、マリン市場に参入する方針を明らかにした。トヨタのマリン事業の技術を生かし、レクサスの展開を広げてブランドを強化する。
同日、国内初公開したコンセプトモデルは全長12・7メートルで、最大8人乗り。曲線美を重視した特徴的なデザインを施したほか、クーペ車「LC」などと同じV型8気筒エンジン2基を船舶用に改良して搭載し、最高時速43ノット(約80キロ)を実現した。
商品化第一弾は全長約18メートルとより大型にする予定。価格などは未定だが、欧米の富裕層などを中心に訴求する見込み。トヨタの友山茂樹専務役員は「海でもモビリティ(移動手段)の可能性を追求することは夢であり、使命だ」と話した。
トヨタは9年から釣り用などのクルーザーを売るマリン事業を展開し、国内でこれまでに約900隻を販売している。